2008年04月15日
ランドール M1 "オールパーパスファイティング"ナイフ
ランドールメイドのファティングナイフ、「Model 1 "All-Purpose Fighting Knife」です。
M5、M16、M18などと並ぶ同社の代表的ナイフです。
日ごろのケアが欠かせませんが、O-1ツールスチール(工具鋼)のブレードの切れ味は逸品です。
近年の重い、厚い、ごついタクティカルナイフとは一線を画し、薄く、スリムで軽量なナイフです。
このモデルは7インチのブレードですが、6インチのクリス・リーブ「ウォリアー」と比べてもさほど
変わらないイメージです。
鋼材の厚みなどで強度を出すのではなく、その製造段階、つくり自体で耐久性を高める方向性
で製作されています。
大まかなブレード形状をハンマーでたたきだし、切削して仕上げる鍛造はランドールの伝統的な
工法で、切削のみで仕上げられたナイフに比べ金属粒子間の密度が濃く、かつ均等になるため
耐久性が高くなります(と、いうことらしいです)。
ちなみに、ウォリアーなど一部のナイフが採用しているCPM S30Vは粉末ステンレス鋼です。
粉末鋼を融点よりも低い温度で加熱し固める、いわゆる焼結金属ですが、これは粒子間の
つながりを強くなる性質を利用し耐久性を高めています(と、いうことのようです)。
このナイフは第2次世界大戦でも軍用として使用されており、非常に息の長いものです。
それはいいかえれば造りが古いということで、耐久性の面で最近主流のフルタング構造より
強度的に劣るナロータングとレザーワッシャーハンドルで構成されている、さび防止の表面処理
が行われていないなど、単純にナイフとしての能力でいえば、近代のナイフに勝るものではない
でしょう。
ポイントも実はやや丸目で、代わりにスウェッジに当たる部分にも実際に刃が付けてあり、刺さり
やすくしてあるようです。
実用関してですが、トータルで見て可もなく不可もなく、という感じです。
といっても、戦闘はしませんけどねえ・・・
レザーワッシャーのグリップはどうしても水に弱くなりますが、握り心地は素晴らしいです。
中央の膨らんだラインが手にすっきり馴染みます。
ただ、M1はヒルトが前後に張り出していますが、キャンプ用途ならM5のように前方だけにあった
ほうが親指を使ったコントロールがしやすくなり使いやすいと思います。
革製のシースも出来は良いのですが、使い勝手は可もなく不可もなくです。
ブラックホークやSPEC-OPSあたりの7インチ用エアボーンナイフシースを調達したいところですが、
なかなか売ってません。扱っていても売り切れだったり…。
通常、ナイフにはシースが付属しますから、シースだけ調達する人はあまり多くないのかも。
ナイフは常に進化しており、このころのファイティングナイフに比べ近代のファイティングナイフは
ますます洗練されて来ている、はずなんですが・・・どうも美的感覚からいえばこちらのほうが
ずっと洗練されているようにも思えます。
もっとも、殺しあいに美的感覚は必要ないのでしょうが。
最近はどこのメーカーも(あのガーバーでさえ)似たような「タクティカルチック」なナイフを乱造して
いますから、かえってクラシックなナイフのほうが個性を感じられるかもしれません。
唯一難点としては、やはり7インチはでかいということでしょうか。
シースナイフなんだからある意味仕方ないんですが(笑)
薪割りなどの作業用には斧を購入したので、たいていの場合はこいつを引っ張り出すまでもなく、
細かい作業ならシルバーナイト、やや粗い作業でもコマンダーで用が足りてしまいます。
M1は古き良きオールドアメリカンを感じるためのツールであるといえるかもしれません。
M5、M16、M18などと並ぶ同社の代表的ナイフです。
日ごろのケアが欠かせませんが、O-1ツールスチール(工具鋼)のブレードの切れ味は逸品です。
近年の重い、厚い、ごついタクティカルナイフとは一線を画し、薄く、スリムで軽量なナイフです。
このモデルは7インチのブレードですが、6インチのクリス・リーブ「ウォリアー」と比べてもさほど
変わらないイメージです。
鋼材の厚みなどで強度を出すのではなく、その製造段階、つくり自体で耐久性を高める方向性
で製作されています。
大まかなブレード形状をハンマーでたたきだし、切削して仕上げる鍛造はランドールの伝統的な
工法で、切削のみで仕上げられたナイフに比べ金属粒子間の密度が濃く、かつ均等になるため
耐久性が高くなります(と、いうことらしいです)。
ちなみに、ウォリアーなど一部のナイフが採用しているCPM S30Vは粉末ステンレス鋼です。
粉末鋼を融点よりも低い温度で加熱し固める、いわゆる焼結金属ですが、これは粒子間の
つながりを強くなる性質を利用し耐久性を高めています(と、いうことのようです)。
このナイフは第2次世界大戦でも軍用として使用されており、非常に息の長いものです。
それはいいかえれば造りが古いということで、耐久性の面で最近主流のフルタング構造より
強度的に劣るナロータングとレザーワッシャーハンドルで構成されている、さび防止の表面処理
が行われていないなど、単純にナイフとしての能力でいえば、近代のナイフに勝るものではない
でしょう。
ポイントも実はやや丸目で、代わりにスウェッジに当たる部分にも実際に刃が付けてあり、刺さり
やすくしてあるようです。
実用関してですが、トータルで見て可もなく不可もなく、という感じです。
といっても、戦闘はしませんけどねえ・・・
レザーワッシャーのグリップはどうしても水に弱くなりますが、握り心地は素晴らしいです。
中央の膨らんだラインが手にすっきり馴染みます。
ただ、M1はヒルトが前後に張り出していますが、キャンプ用途ならM5のように前方だけにあった
ほうが親指を使ったコントロールがしやすくなり使いやすいと思います。
革製のシースも出来は良いのですが、使い勝手は可もなく不可もなくです。
ブラックホークやSPEC-OPSあたりの7インチ用エアボーンナイフシースを調達したいところですが、
なかなか売ってません。扱っていても売り切れだったり…。
通常、ナイフにはシースが付属しますから、シースだけ調達する人はあまり多くないのかも。
ナイフは常に進化しており、このころのファイティングナイフに比べ近代のファイティングナイフは
ますます洗練されて来ている、はずなんですが・・・どうも美的感覚からいえばこちらのほうが
ずっと洗練されているようにも思えます。
もっとも、殺しあいに美的感覚は必要ないのでしょうが。
最近はどこのメーカーも(あのガーバーでさえ)似たような「タクティカルチック」なナイフを乱造して
いますから、かえってクラシックなナイフのほうが個性を感じられるかもしれません。
唯一難点としては、やはり7インチはでかいということでしょうか。
シースナイフなんだからある意味仕方ないんですが(笑)
薪割りなどの作業用には斧を購入したので、たいていの場合はこいつを引っ張り出すまでもなく、
細かい作業ならシルバーナイト、やや粗い作業でもコマンダーで用が足りてしまいます。
M1は古き良きオールドアメリカンを感じるためのツールであるといえるかもしれません。